北海道教育大学岩見沢校・映像特講
ライトオフィス 提携作
●出演
鈴枝 房子
手描きTシャツブランドchobicoのオーナー兼デザイナーだったり、神出鬼没なアコーディオン弾きだったり…。学生時代、第2回アルバイト北海道CM大賞で50万円を獲得したのが忘れられない。私生活では2人の息子の弁当作りに余念がないが、近年は舞台での女優業にも本格復帰し、2018年は「どぐんご」小樽公演の幕間や「劇団コヨーテ」の公演に参加。シアターキノ前身のイメージ・ガレリオでスタッフをしていた高校時代に吉雄監督の作品を知る。
栗川町 町議会議員
木村 純一
80年代伝説のミニシアター「jabb70HALL」の元代表。当時、国内でも最初期にミニシアターを札幌で立ち上げ、全国的に注目を集めた。吉雄監督が高校時代8ミリ映画
上映会をjabbで行った時からの縁。以降、ほぼ毎回、吉雄作品に出演。34年が経過した。現在は、地下鉄自衛隊前駅で「バンザイカメラ」を、中華そば「真壁六郎太」と
並んで営んでいる。編集長を務めた映画雑誌「 BANZAIまがじん」は全国にファンが
多く復刊を望む声は止まない。
仕出し屋「菊屋」代表・栗川町 元町長
寺西 冴子
山田勇男監督の1992年「アンモナイトのささやきを聞いた」で、美術スタッフを務めた後、94年「食器を洗う男」、97年「押し入れの女」「北の交響曲」、2016年「視る姉」に続き、吉雄作品には5本目の登場。札幌のアジア風酒場の先駆け「CAMCAM」の初期スタッフを務め、現在はゲンブールナイト札幌 実行委員も。
本作では、これまでのミューズ(女神)的役柄から、ファムファタールな(魔女的な)存在に挑戦している。
ディープ・エコロジスト
加賀城 匡貴
1999年から「スケルツォ」(=伊語で冗談)と名付けた独自のパフォーマンスを続け、もうすぐ20周年を迎える。近年は“見立て”を使ったオリジナルなワークショップが、小学校等の教育機関から注目されたり、美術展としてアートに展開するなど活動領域を広げている。吉雄とは、星の降る里・芦別映画学校の「ふるさとビデオ大賞」の入選者と、事務局スタッフとしての出会いが最初だった。
栗川町 町議会議員
東 華子
資産家の妻
日本舞踊の東流師範。3歳で初舞台を踏み、2005年にはブラジル親善公演にも参加。20年前から人形浄瑠璃にも取り組み、国際交流基金によりチェコ等に派遣交流も経験。道内で唯一の人形浄瑠璃劇団「あしり座」に所属し、古典芸能の普及に務める。90年代は道内テレビのリポーターとしても活動。ブラウン管デビューは、HTB
「気分は天気730」の二代目お天気お姉さん。
2019年2月には、劇団千年王國の芝居「贋作者」に出演と所作指導で参加。
久保 隆徳
行政書司
富良野塾11期生。現在、富良野GROUPとして活動中。ドラマやCMでの俳優業の他、
北海道教育大学旭川校で非常勤講師も務めている。
吉雄監督とは97年「北の交響曲」の他、2003年「格子状防風林ものがたり」の
ナレーションや、2006年「いのちの水〜余市・竹鶴政孝物語」で竹鶴政孝役を演じる等、テレビやVPでの仕事はあったが、映画作品には初登場。本作では学生さんの
ためにと、胆振東部地震の3日後に富良野から岩見沢の現場に駆け付けてくれた。
鈴木彰悟
房子の息子・学
北海道教育大学芸術・スポーツ文化学科
(美術文化専攻1年/「映像特講Ⅰ」受講生)
佐々木梨乃
房子の娘・葵
北海道教育大学芸術・スポーツ文化学科
(美術文化専攻1年/「映像特講Ⅰ」受講生)
小杉優女
葵の友人
札幌平岸高校3年(演劇部)
●スタッフ
脚本・監督…吉雄 孝紀
1966年、函館生まれ。札幌西高校時代から8ミリフィルムで自主映画を作り始める。
1990年、小樽商科大学時代に劇場用映画「へのじぐち」を制作。その後、札幌の企画会社に勤め、東川町「写真甲子園」の立ち上げに関わる。2000年〜2004年まで、地下鉄自衛隊駅前で「屋台劇場まるバ会館」を主宰し、上映活動を行う。
また、北海道文化放送でドキュメンタリー番組等を担当。2004年から夕方のニュース枠で報道特集を300本以上制作する。こうした取材で道内の市町村を15年に渡り駆け回った実感が本作の構想の基礎となった。
1986年「大麻じゃなくても良いけれど」☆ぴあフィルムフェスティバル入選
1991年「へのじぐち」☆香港国際映画祭招待、第1回夕張国際冒険ファンタスティック映画祭参加
2003年「格子状防風林ものがたり」☆全国映像関連事業社協会・優秀賞
「われら!農民オーケストラ」☆FNNドキュメンタリー大賞・優秀賞
2006年「いのちの水~余市・竹鶴政孝物語」☆地方の時代映像祭・審査員特別賞
2018年「踊れ!高校吹奏楽ダンプレ〜なりたい自分になる」
音 楽………弓削憲作 panama studio
札幌で35年以上に渡ってCMソングを制作してきた(株)パナマ代表でソングライター。
その制作数は5000曲はくだらず、道産子ならパナマ制作の楽曲を聞いた事がない人はいないはず。実は、作曲の弓削氏は映画サントラレコードの収集家でもあり、そのライブラリーも計り知れない。
編曲の森本憲治氏、トランペットの田中徹氏、サックスの小野修司氏の3人と共に「視る姉」以来の心強い音楽サポーター。
演出補………高橋 研太
1967年、北海道砂川市出身。
東北大学卒業後、松竹KYOTO映画に入塾。助監督や舞台監督助⼿の仕事に従事。その後、北海道に戻り、現在は企業VPなどの演出の仕事をしながら映画製作を行っている。最近の作品として、「えんえん」シリーズを脚本・監督。
「屋台劇場まるバ会館」がかつて行っていた映像作品の一般公募「銀の鮭賞」への作品応募がきっかけで、吉雄監督や企画の伊藤隆介氏と出会う。
本作では優しいお兄さん的存在感で、吉雄をサポートする「演出補」を務める。現場スケジュールや衣装・美術管理など、現場の仕切り全般を演出部の学生に指導。
特に胆振東部地震の直後、停電でパソコンが使えず、手書きの香盤表(スケジュール表)を何度も作成していた姿が忘れられない。
現在は、自作のシリーズ第3弾に向け、シナリオを執筆中。
企 画………伊藤 隆介
北海道教育大学芸術・スポーツ文化学科教授(美術文化専攻)。美術・映像作家。
東京造形大学で映像作家・かわなかのぶひろ氏に師事、実験映画の制作を始める。その後、シカゴ美術館附属大学大学院修了。
フィルムの物質性、ビデオの伝達メディアとしての特性をテーマにした映画やインスタレーションを制作している。
吉雄監督とは、かつて地下鉄南北線の自衛隊前駅にあった「屋台劇場まるバ会館」を共同運営していた。
80年代より、村雨ケンジ名義でマンガ評論も行い、現在も北海道新聞夕刊に「このコマを見よ!」を月イチで長期連載中。
道外、海外での作品展が多数だが、札幌では2019年2月9日〜3月20日まで、個展を予定。CAI2web:http://cai-net.jp/currentexhibition/